コロナ離婚って何!?ずっと一緒にいると嫌なところが見える?
皆さんはコロナ離婚という言葉を聞いたことはありますか?
2月に発生した新型コロナウイルスの流行により、在宅で勤務できる人についてはどんどんリモートワークやテレワークに移行している世の中ではありますが、このことでご夫婦がずっと一緒に家にいることにより、距離感が近すぎて互いの嫌な面が余計に目立ってしまい、離婚にまで発展してしまうというものです。
ただでさえ、イライラが募っていく世の中で、先行きが見えないまま不安な状況を抱えている状態での生活は、人の心を荒ませてしまいがちです。
血のつながった家族でさえずっと一緒に同じ空間で過ごすのは、ちょっと難しいですよね。
夫婦は家族ではありますが、血のつながりは無い、いわば他人です。
中には、「この状況で、はじめて向き合えた」「今まで忙しくてスレ違いが続いていたけど、これを機会に互いのことを考えるようになった」など、コロナをきっかけにご夫婦のきずなが深まったというご家庭ももちろんありますが、そうでないご家庭も多いようです。
特に大変なのは、例えば旦那様が普段は会社勤めをされていて、朝早くから夜遅くまで会社で働いているという場合、奥様は専業主婦もしくはパート、共働きの世帯もあるでしょう。とにかく、1日の半分は別々に過ごしているというご家庭で、今回の影響で2人ともが在宅で過ごすことを余儀なくされてしまった場合、まず大変なのは食事です。
外に食べに行くこともできないので、3度きっちり食事を作る必要があり、大半は女性が苦労します。
ここで問題になっているのが、「家に人間がいる時間が長ければ家事の負担も増える」という点です。
どうも、男性側の意識として、在宅勤務となっても家事は奥さまの役目だと思い込んでいる方が多いようで、在宅勤務に切り替えた旦那様に家事の分担をお願いすると何もしてくれない、断られたというご家庭が多くそれが離婚の原因となっているというケースがあるようです。
以前、震災の時にも離婚するご夫婦が結構いらっしゃいました。
そうなんです。
人は、ピンチの時にこそ本性が出るというか、「この人こんな人だったんだ」と気づくことが多いんですね。
もちろん、逆のケースもあります。
ピンチになったときに「この人、こんなに自分のことを考えてくれていたんだ」「この人、こんなに優しかったのだ」とパートナーを見直すきっかけになったご家庭も少なくありません。
では、どうすればコロナ離婚を防げるのでしょうか?
考えてみました。
まず、「互いに依存しない」ということが重要です。
確かに、ご主人が外で仕事をしている場合、専業主婦の方は家を守るのが仕事で、家事や育児が仕事であるという分担が当たり前だったご家庭もあるでしょう。
しかし、状況が変化した場合、奥様が家事をするのが当たり前であるという考えは捨てなければなりません。ご主人が在宅していることで増えた家事は協力して行うのが大切です。
次に、子供さんがおられるご家庭では「子育てについて見直す」ことも必要です。
今、学校も休校になっていて、子供さんも家にいるご家庭が多いでしょう。
今まで、子育ては妻に任せきりだったという方は、実は今がチャンス。
この機会に、子供さんと向き合ってみてはどうでしょうか?
思春期の子供さんとの接し方に悩まれる方も多いですが、何でも良いので互いの話を聞いたり、今、我が子がどんなことに興味を持っているのか、それを否定するのではなくご自身も興味を持って子供さんに教えてもらうくらいのつもりで話すのも、いいかもしれませんね。
いずれにせよ、自粛要請が出ている現在、マイナスのことばかりではなく「これを機会に」できることはたくさんあります。
ご自身に何ができるのか、どうすれば嫌なことを回避できるのかを今一度考えてみませんか?